子どもとわたのふとん

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「産まれたての赤ちゃんには、木綿の肌着とふとんを用意してください」
いまでも助産師さんはもちろん、産婦人科や小児科の先生たちも共通してこう語ります。
以前は、赤ちゃんはみんな、わたのおむつを巻き、わたの産着を着て、
わたのおくるみにくるまり、わたのふとんで寝ていました。
それにはきちんと裏付けのあるこんな理由があったのです。

1 すぐれた吸水性が快適さを保ちます

たくさんの汗をかき、肌も敏感な赤ちゃんや子どもたちには、
天然素材であるコットン(=わた)のふとんがおすすめです。
赤ちゃんや子どもは大人の2〜3倍もの寝汗をかくといいます(大人でコップ1杯程度)。
それだけたくさん汗をかく赤ちゃんや子どものためには、
吸湿性・吸水性にすぐれたわたのふとんがぴったり。
かいた汗をしっかり吸収して、ちいさなからだを心地よく包んでくれます。

産まれたばかりの赤ちゃんの睡眠時間は、一日に16~20時間ともいいます。
つまり赤ちゃんにとっての世界のほとんどすべては、
お母さんの腕のなかとふとんのなかなのです。
大人でも一年をつうじて、肌着にはコットンやシルクなどの天然素材を選びますよね。
それは生地がしっかりと汗を吸収し、心地よくすごすことができるからです。
汗をかきやすい赤ちゃんのふとんとなれば、吸水性が大切なのはなおのことです。

2 帯電しにくいやさしい繊維

ナイロンやポリエステルなどの化学繊維は、帯電しやすい素材です。
冬場に化学繊維の服がこすれて静電気が起こることを
思い浮かべていただくとわかりやすいでしょう。
帯電しやすい素材はホコリを寄せつけやすいため、
アトピーやぜんそくの原因にもなりかねません。
コットンは人間の肌との相性がよく、帯電しにくい性質をもっています。
赤ちゃんや子どもの皮膚は薄くて敏感なので、
できるだけナチュラルでやさしい素材のものを選んであげたいですね。

3 子どもの成長をしっかりサポート

成長途上の赤ちゃんや子どものからだは、骨や関節も未発達です。
からだがつくられる大切な時期だからこそ
赤ちゃんや子どもが寝るふとんには配慮してあげたいもの。
敷ふとんは、からだをしっかり支えるほどよいコシがあるものを選ぶと良いでしょう。
柔らかすぎる敷ふとんは、背骨のゆがみや関節の不自然な発達をまねくおそれもあるため、
からだが沈みすぎない適度な固さが必要なのです。
また、掛ふとんは、苦しくならないようやさしい重さにしてあげるのが良いといわれます。

まとめ

赤ちゃんや子どもたちの快適で健康な眠りをささえてくれるのが
わたのふとんだということができるのではないでしょうか。

定期的に天日干しをしなければいけなかったり、
羽毛のふとんにくらべて重さもあったりして
たしかに敬遠される理由もよくわかります。

しかし、赤ちゃんや子どもたちが気持ちよく育つために
わたしたちはやっぱりわたのふとんをおすすめします。

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