おたふくわた復活プロジェクト

33.おたふくわた復活宣言!!~その1~ ついにデザインも決定!あとは皆さんへのデビュー待ちです。

私は決して花柄が嫌いというわけではないのですが、ふとんの花柄特に弊社の花柄があまり素敵なデザインがなかったのでふとんの花柄にいい印象はありません。
他社製品を見ても決して参考にしたという花柄はありませんでした。確かに素敵だと思う花柄(というよりプリント方法か)もありましたがそれでは単純な模倣になってしまうのでもう少し勉強しようと思います。最近は私自身「ETRO エトロ」のペイズリーなんかも非常に参考になると思いました。
当初私はデザインの事ばかり悩んでしまいましたが、おたふくわたを復活させる以上、一番のこだわりは中綿でしたので、皆さんに喜ばれる素晴らしい綿が完成した以上、デザインはシンプルなものでデビューしようかなと考えが変わっていきました。
デザインに関してのテーマは「静かなる和」でした。伝統的な日本の庭園、家、神社や着物などには外人も驚くぐらいの素晴らしい技術が沢山あります。そういったイメージを持ったデザインにしてみました。元々日本人は、色彩感覚なども素晴らしく、「ジャポニズム」という言葉が出たぐらい世界中から評価されています。日本には多くの色があります。青だけでも何十色、何百色もあります。今回はそういった日本人に馴染みの深い色を組み合わせてみました。あとは皆さんへのデビューを待つだけです。 先日もこのコラムに書いた和田哲のデザイナーである青木さんも「きれいな色を使いますね。私達も今からどうなるか楽しみです」と協力してくださっています。 和田哲は木綿ふとんを支えていこうと今でも木綿ふとんに合った生地をきちんと作ってくれます。今回は最高級の中綿を使うので当然、通気性や綿つき感(綿と生地の相性)がいい生地を選びました。糸が太いため、シルクなどのようなツルツル感はありませんが超長綿の糸を選びましたので品質は最高です。糸が太いということはそれだけ中の木綿に空気や日が入りやすいので通気性もよく、日干しの時は綿の中までたっぷり太陽のパワーが入ります。また掃除機などもかけやすいので中のホコリやダニも吸いやすくなると思います。
ところで皆さんから色々問い合わせがあったのですが私 原田浩太郎は時代の逆をいくかもしれませんがもう一度あの「木綿ふとん」を販売しようと決意しました。
9月に限定的な販売になると思いますが最高級の木綿ふとんを販売します。
デザインの生地が7月に出来上がります。その後プレスリリースを行いますのでその時皆さんの前におたふくわたのふとんがデビューできると思います。
最高級の木綿ふとんに最高品質の綿100%の生地、そして技能士の優勝者である野原プロが作る手作り木綿ふとん。最高級といっても破格の値段で売るつもりはありません。
というよりこのぐらいの価格で最高のふとんは手に入るという価格だと思います。
もう少しで皆さんの前におたふくは帰ってきます。待っていてください!
次回はいよいよ「おたふくわた」の復活について書きます。

九代目 原田浩太郎

※このコラムは2003年7月に執筆されたものです

ページトップへ